Tracを導入した目的は、業務で使っているアクセス解析ツール「SiteCatalyst」についての運用ポータルを作りたいと考えていたからでした。
自分が働いている職場では、サイトのアクセス解析にAdobe社(旧オムニチュア)のSiteCatalyst(サイトカタリスト)を利用しているサイトが複数存在しています。
それぞれのサイトの担当者が違うため、カスタマイズなどの運用管理や、ノウハウの共有、解析用のjsファイルのバージョン管理などを行う上で、ソフトウェアの開発現場でよく利用されているTracというプロジェクト管理とバグ追跡システムが最適と考え、SiteCatalyst運用ポータル的な環境構築を行っています。
Tracにはざっくり大きく分けて
- タスク進捗管理→チケット
- Wiki
- バージョン管理→Subversion
の機能があります。
これをSiteCatalystの運用に置き換えると
- 運用更新のタスク管理→チケット
- 運用管理およびノウハウのドキュメント化→wiki
- 共通JSファイルのバージョン管理→Subversion
という具合に、ばっちり用途が合致すると考えました。
運用方法を説明する上でまずは弊社でのSiteCatalystの運用体制を説明しておきます。
▼社内体制
- SiteCatalyst代理店担当 1名(SC代理店担当者)
>Adobe社への作業依頼や少し複雑な対応が必要な際などに対応してもらいます。 - SiteCatalyst運用マスター 1名(自分)
>ユーザ管理や集計方法の要件定義、カスタム、ノウハウの共有などの窓口です。 - 各サイトの運用担当者(複数名)
>実際のサイト運用に併せて数値確認や新しい集計方法などの要望をあげます。
これをふまえて、以下にTracの利用イメージを説明すると
▼Tracの利用方法
・カスタマイズなどの要件をタスクとしてチケット化し進捗管理
進捗管理などを逐次こちらに書き込んでいきます。
関係者へのメールもここから飛ぶので便利。
▽チケットにつける各種分類を、日本語化のついでに下記のように仕込みました。
- 分類: 不具合 / 運用拡張 / タスク / 新規スイート
読んで字の如くです。 - コンポーネント: 各サイト名 / 全体 / Trac
各サイト名で作ります。各担当者へのメール管理もこれで明確です。
また、ユーザ管理などのSiteCatalystとしてのタスクは”全体”としています。 - 優先度: 超緊急 / 緊急 / 普通 / そのうちやる / 出来たらいいな
「出来たらいいな」という希望もメモしておく事で、技術的なハードルがあって実現できないものなども、明確化しておき、忘れないで置くことができます。
・利用方法や特殊なノウハウ、他社の取り組みなどをWikiで共有
各サイトの設定情報のメモやABテストの事例、
ゆくゆくは初心者用の心得のような物もドキュメントとしてここに貯めて行きます。
・集計処理用のJSファイルをSubversionで管理
サイトカタリストでは各サイトに”s_code.js”というファイルを共通のjsファイルとしてライブラリのように利用します。
このファイルを必要に応じて編集するのですが、作業者が複数人になる場合があるため、これをバージョン管理を行うのに、Subversionが使えるのではと考えています。
まだSSH権限などの理由で使えてないです。
以上、まだ実現出来てなく、希望的な部分もありますが、Tracを利用したSiteCatalystの運用のご紹介でした。

